パリ、ニューヨーク、ミラノそしてロンドンと、世界中で開催されるファッションウィーク。姿を見せたセレブたちは、シンプルなカラーに回帰してるのか、それともやっぱりショー会場という準フォーマルな場だからなのか、み~んな「黒」か「白」のオンパレード! 馴染ませたり差し色を使ったりと個性はいろいろだけど、とにかく黒/白を使った着こなしの見本市と化していたのです。
ケイト・モスはブラックが引き立つヴィヴィッドカラーで差し色
ケイト・モス(Kate Moss) photo:gettyimages
大胆な色使いでも辛口でクールにキメるのがケイト流
パリに姿を現した御大ケイト・モスは、自身のキャラクターさながらのクールでエッジーなブラックが基調。細身の黒パンツに黒ブーツ、バッグなどのコモノまでブラックで統一。そこへ大胆にヴィヴィッドカラーを差すことでメリハリが生まれ、ラグジュアリーなファーコートの存在感がかえって引き立っているのはさすがのひと言! ピンク、レッドなどの女の子カラーを使いながらも、ビシッと辛口にまとめる力に脱帽です!
エレガントにベージュとなじませるアレッサンドラの白使い
アレッサンドラ・アンブロジオ(Alessandra Ambrosio) photo:gettyimages
清楚な白いコートを聖女のようにたなびかせて
普段はスポーティなスタイルも多いアレッサンドラ・アンブロジオだけど、エレガントにキメるときの今季の勝負カラーは“白”みたい。〈アレッサンドラ リッチ〉の淡いベージュトップス+スカートに、足もともベージュのハイヒールブーツ。そこへ純白のコートをフワリと羽織って、まるで聖女のように清楚なラグジュアリースタイルが完成。コートの着こなしは肩を抜いて、抜け感たっぷりに仕上げています。
ド派手なアニマル柄コートを引き締めるスパイシーな黒アイテム
サラ・サンパイオ(Sara Sampaio) photo:gettyimages
サラ・サンパイオはレザーアイテムでセクシーさを加速
N.Y.コレクションに現れたサラ・サンパイオもベースカラーは黒。ピンクのレオパード柄というヴィヴィッドなコートをメインアイテムに据えて、他をすべて黒で統一することでコートの存在感を引き立たせているワケだけど、レザーのミニスカートや編み上げブーツをチョイスすることで、黒のアイテムがただの脇役になることなくスパイシーな風味を加えているのはさすが。セクシーさとヘルシーさのバランスもお見事です!
ハズしの効いた白使いがジジ・ハディッドならでは
ジジ・ハディッド(Gigi Hadid) photo:gettyimages
コモノ使いとシルエットでカジュアル感を足すのがジジのやり方
白×ベージュのなじませカラーというロジックはアレッサンドラと同じ。でも、パンツやコートに見られるややルーズなシルエットや、ティアドロップ型のでかメガネというハズし系アイテムを合わせることで、白のエレガントさよりもカジュアル感を先に立たせたセンスはさすが“抜け感女王”のジジ。コート丈も長過ぎず、スポーティささえ感じられる着こなしに仕上がっています。
ロゴアイテムで黒をスポーティにこなすのがケンダル流
ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner) photo:gettyimages
パンツのシルエットも抜け感バツグン
スポーティな着こなしでは右に出るものなしのケンダル・ジェンナー。最近のお気に入りは、ロゴやグラフィックの入った黒トップスで、パリのファッションウィークに現れた彼女も、〈ゴーシャ ラブチンスキー〉と〈フィラ〉のコラボスウェットに、フレアシルエットのレザーパンツ、アウターにボアつきのGジャンといういでたち。本来“引き締めカラー”であるはずの黒も、彼女の手にかかればこんなに“抜け”ちゃうんです!
白の上品さをカジュアルに活かす、オリヴィア式お手本コーデ
オリヴィア・パレルモ(Olivia Palermo) photo:gettyimages
カジュアルダウンしてるのに上品
今季のファッションウィークでもいたるところで目撃されたオリヴィア・パレルモ。今回は白の着用率も高かった! ラグジュアリーなファージャケットを、カジュアルな白ニットと白のクロップドパンツでこなす装いは、カジュアルダウンしているはずなのに清潔感にあふれていて、彼女らしい育ちの良さを感じさせるもの。白のもつ気品と清らかさを表現させたら、やっぱり彼女の右に出るものはいないかも!