アウターの主張が強くなる冬の装い。どうしても無難にまとまりがちなこの時期のコーデを、セレブたちは上手にバッグで変化をつけています。例えば、ドレッシーなコートスタイルのときは、品をプラスするモードなハンドバッグを。ラフなスポーティルックには、由緒ある出自のアイコンバッグでハズしたり。そのコーデ術から、今季のバッグトレンドをチェックして!
クロコレザーなのにデイリーに使える、ルイ・ヴィトンのバケットバッグ
エルザ・ホスク(Elsa Hosk) photo: gettyimages
グランジ風のガーリーコーデをエキゾチックレザーで引き締める
ゴージャスだけどミニマル。ルイ・ヴィトンのハンドバッグは、リッチな質感のクロコダイルレザーを用いながらもバケットタイプの飾らないデザインが特徴で、オンオフ問わず頼りになる一品です。エルザ・ホスクは、ネルシャツ風コートを主役にしたロックな装いの相棒として使用。ミニ丈のスカートとヒールブーツというガーリーな組み合わせを、甘くなりすぎることなく大人っぽく見せてくれます。
ちなみにエルザはこのアイテムのほかにもアライアのバケットバッグも愛用中。こっちはショルダータイプですが、どちらもサイズ感は小振り。大きめのバケットバッグはワークテイストが強くなってしまいますので、お出かけ時は小振りなものを選ぶが無難。コロンとした丸っこいフォルムは、トレンド感だけでなく、上品な育ちのよさまで演出してくれます。
エッジィな装いに品を添えるヴェルサーチのハンドバッグ
ジジ・ハディッド(Gigi Hadid) photo: gettyimages
品格あるハンドバッグで攻めコートとのバランスを取る
押しも押されもせぬトレンドセッター、ジジ・ハディッドが愛用するバッグは、昨年からヘビロテしているヴェルサーチのハンドバッグ「パラッツォ・エンパイア」。小振りなサイズ感ながらも、フラップと錠前が付く古風でエレガントなバッグは、攻めたコーデの引き締め役として最適です。肉厚でくたっとしたレザーの質感も、品のある立ち姿を後押しします。
例えばこの日のジジは、大きな襟のモードなメルトンコートにシルバーコーティングされたニット、足元はシルバーメタリックのブーツと、かなりエッジィな着こなし。洗いのかかったデニムでカジュアルダウンしていますが、さらに片腕にエレガントなバッグが加わることで、”やり過ぎないモード感”が生まれます。この絶妙なバランス感覚こそ、ジジならでは。トレンドセッターたる所以です。
スポーティながらゴールドが効いてるバーバリーのバックパック
カーリー・クロス(Karlie Kloss) photo: gettyimages
ボーイッシュなバックパックで軽快さをプラス
ジムまでのワンマイルウェアやアスレジャースタイルにピッタリなバックパック。背負うだけで、スポーティなムードを醸し出してくれるので、トレンド感の演出にもってこいです。長身を活かした着こなしに注目が集まるカーリー・クロスは、アクティブなコーディネイトのお供にバーバリーのバックパックをよく使っています。特筆すべきはゴールドの配分。自らのイニシアルであるKKマークやジップ周り、さらにはショルダー部分に金のチェーンを配すことで、アウトドアブランドのそれとは一線を画すリッチなムードが漂っています。
この日のカーリーは、ヨガパンツにグレイのパーカ、そこにチェスターコートを羽織っただけのシンプルなスポーツMIX。レトロなバックパックをラフに肩掛けすれば、装い全体をそこはかとなくリッチに、かつ愛らしい表情に仕上げてくれます。シンプルだけど、しっかりと主張してくれるバックパックは、飾らないオフの日こそ頼りになる存在です。ちなみに歌手のテイラー・スウィフトも同モデルを愛用中。
力の抜けたカジュアルを格上げするマトラッセのポーチ使い
ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner) photo: gettyimages
ラフコーデを格上げするアイコンバッグ
シャネルのマトラッセといえば、長いチェーンを肩掛けしてフェミニンに…それが定石だったハズ。でも独自のアスレジャースタイルでトレンドを牽引するモデル、ケンダル・ジェンナーならこの通り。同色のレザーベルトに通してウエストポーチとして使っています。
ざっくり編みのクロップドニットにダメージジーンズを合わせた、90sライクなグランジファッション。思わず目ウロコな持ち方は、ベースとなるスタイルがラフだからこそ決まります。また、ウエストに視線を集めることでスタイルのよさも際立ちます。歴史を超えて愛されてきた名品だからこそ、意外性のある持ち方で遊んであげるのが今どきです。
辛口モードの完成度を高めるサンローランのシンプルトート
ロージー・ハンティントン=ホワイトリー(Rosie Huntington-Whiteley) photo: gettyimages
ワントーンコーデの仕上げ役
テーラードジャケットやドレスパンツなどを用いた、かちっとしたスタイリングが得意なロージー・ハンティントン=ホワイトリー。オールブラックのワントーンコーデに合わせたのは、サンローランの人気トート、カバ・リブ・ゴーシュ。素材もカラバリも豊富なモデルで、ジジ・ハディッドをはじめとする多くのセレブが愛用中。
ロージーが選んだのは、最もプレーンなブラックカーフ。色数を抑えたシックな装いが多いロージー。マットな輝きを湛えたミニマルなデザインのバッグなら、そんなモードな着こなしにすんなり馴染みます。容量も充分。モノのよさを分かった大人にこそふさわしいワーキングバッグです。この日のコーデは、足元も抜かりなくヒールを選んで、レディに味付け。ブラックで統一し、ミニマルなアイテムで揃えているからこそ、これだけエレガントなムードが生まれます。