昨年2017年のアカデミー賞作品賞は逃したものの、メガホンを取ったデイミアン・チャゼルが最年少で監督賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』、日本でも大ヒットし、続編が3月16日に公開されるディズニーアニメ『アナと雪の女王』(『リメンバー・ミー』同時上映)など、いま映画界では「ミュージカル」が花ざかり。「ミュージカル」と聞くと、「台詞の途中で急に歌いだすなんておかしいから苦手」という人もいますが、そこは視点を変えてみましょう! ミュージカルは、通常のストレートなお芝居と違って、お芝居に歌もダンスも加わった、一作品で三度おいしいジャンルなのです。その華やかで楽しいエンターテインメントの真髄をぎゅっと集めた珠玉のミュージカル映画を5つ選んでみました。「ミュージカル」が苦手な方も、まずはこの5作品から観てみれば、きっと苦手意識もうすれるはず!
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『グレイテスト・ショーマン』
写真は、実在したショーマン、P・T・バーナムをヒュー・ジャックマンが演じる『グレイテスト・ショーマン』(公開中)のワンシーン。空中ブランコのパフォーマー、アンとして、ゼンデイヤがアクロバティックな演技を見せています。劇中の音楽は、『ラ・ラ・ランド』で第89回アカデミー賞歌曲賞を受賞したベンジ・パセックとジャスティン・ポールが担当。
エマ・ストーン(Emma Stone) photo:gettyimages
『ラ・ラ・ランド』(2016)
言わずと知れた、近年のミュージカル映画の傑作。昨年2017年の第89回アカデミー賞では最多14ノミネートを誇り、主演のエマ・ストーンを主演女優賞に導きました。エマ演じるミアと、セブ(ライアン・ゴズリング)の出会いから別れまでを、美しい調べにのせて描く作品です。
アン・ハサウェイ(Anne Hathaway) photo:gettyimages
『レ・ミゼラブル』(2012)
19世紀を代表する作家ヴィクトル・ユーゴーの小説をもとにしたミュージカルを映画化。罪人から市長になるジャン・ヴァルジャンをヒュー・ジャックマンが、ヴァルジャンを追いつめる警官ジャヴェールをラッセル・クロウ、ヴァルジャンが助ける娼婦ファンティーヌをアン・ハサウェイが演じています。
アマンダ・サイフリッド(Amanda Seyfried) photo:gettyimages
『マンマ・ミーア!』(2008)
劇中歌のすべてを、スウェーデン出身の音楽グループABBAの曲で構成したカタログミュージカルの代表作。主人公のシングル・マザー、ドナ・シェリダン役をメリル・ストリープが演じ、アマンダ・サイフリット扮するドナの娘ソフィをめぐって、3人の父親候補が現れるロマンティック・コメディです。
エマ・ワトソン(Emma Watson) photo:gettyimages
『美女と野獣』(2017)
ご存知1991年制作のディズニーアニメ『美女と野獣』を実写化した作品。野獣(ダン・スティーヴンス)と恋に落ちる美女ベルをエマ・ワトソンが好演。第64回アカデミー賞で作曲賞、歌曲賞を受賞したアニメ版の主題歌『ビューティー・アンド・ザ・ビースト』は、今作で新たにアリアナ・グランデとジョン・レジェンドが歌っていることでも話題に。