ただ見るだけで乙女心をくすぐる罪作りなハンサム・ガイたち。むしろその罠に落ちたい(?)すべての女性たちにお贈りする、注目の男性セレブリティ・コレクション。アナタのお気に入りも登場するかも!?
アダム・ドライバー(Adam Driver) photo:gettyimages
海軍出身の冷静な判断力で、ダークサイドを俯瞰する
宇宙を舞台に、壮大なスケールで家族の愛の物語を描く作品『スター・ウォーズ』シリーズ。その根底では、生命を宿す者の「光と闇」は表裏一体であり、どんな暗闇でも一縷の光は残り続けるという希望を示唆しているのではないでしょうか。
シリーズ最新作となる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(12月15日公開)で、闇の世界・ダークサイドの上官、ダース・ベイダーを崇拝するカイロ・レン役を演じているのが、アダム・ドライバーです。1983年11月19日生まれのアダムは、アメリカ海兵隊に所属していた経験を持ち、ジュリアード音楽院で演劇を学んだ変り種。その実力はお墨付きで、2014年には『ハングリー・ハーツ』で第71回ヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞しています。
前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で初登場したカイロ・レンは、父ハン・ソロ(ハリソン・フォード)を殺し、『最後のジェダイ』の予告編では、母レイア(キャリー・フィッシャー)までを手にかけようとする姿も映されています。しかしライトサイドの誘惑を断ち切れず、光と闇に揺れ動くレンですが、演じたアダム自身はいたって冷静なタイプ。レンを「本当の極悪人だとは思わない」といい、それは、ダース・ベイダーを崇拝しきっていて、ベイダーも自分も悪だと思っていないからだと、『EMPIRE』で語っていました。
その象徴となるのが、おそらくレンが顔につけているマスクでしょう。大怪我をしたベイダーには、生命維持装置としてマスクが必要ですが、レンには本来必要ないもの。もしかするとレンは、「尊敬するベイダーのようになる」ために、あえて「マスクをつける」のかもしれません。アダムも12月上旬の来日時に「カイロ・レンのマスクには愛憎関係がある」と明かしていました。親や師に対し、愛は持っていても、どこかで憎悪を感じる。そんな複雑な思いは、誰でも持っているはずです。自らの親を殺害するような極悪人が、複雑な思いを抱いていることを理解し、「根っからの悪党ではない」と評する公平さ。どんな場所でも、冷静な状況判断が必要になる軍人としての経験が生きているのでしょう。
写真は、2016年11月、NYのマディソン・スクエア・ガーデンにて。
左から、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ、R2-D2、C-3PO、マーク、アダム、BB-8、ライアン・ジョンソン監督 photo:gettyimages
伝説のジェダイであるルーク・スカイウォーカーといっしょ
母の双子の兄こと、マーク・ハミルらと。2017年12月の来日記者会見にて。
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意外とレアなアダム・スマイル
実は、口を結んでクールな表情の写真が多いアダム。貴重な笑顔! 2017年1月のNYにて。
名監督たちに愛される実力派の証拠
主演映画『パターソン』で、メガホンをとった巨匠ジム・ジャームッシュ監督と。
ブラックモノトーンが最強の理由
全身ブラックで統一。このモノトーンの組み合わせはアダムお得意のスタイル。「シンプル・イズ・ベスト」の法則を見事体現。